【おしゃれに暮らすヒント】丸い家具と照明のやさしい関係
はじめに:「なんだか落ち着くね」その秘密は“かたちと光”
お部屋の印象を左右する大切な要素――それは、家具の“かたち”と照明の“あかり”。
一見当たり前のように思えますが、実はこの2つのバランス次第で、暮らしの「居心地」は大きく変わるのです。
中でも、丸い家具と照明の組み合わせは、やさしい空間づくりにおいて非常に効果的。
リビングやダイニングに「やわらかさ」や「安心感」をもたらし、心がふっとほぐれるような場所を演出してくれます。
この記事では、プロ目線で“まるい家具と照明の相性”を解説しながら、
おしゃれだけでなく、“暮らしにちょうどいい”空間づくりのヒントをお届けします。
1. 丸い家具がもたらす視覚的・心理的な効果
◎ 見た目の印象:とにかく“やさしく”見える
丸いテーブルやチェア、オットマンなどには「角」がありません。
この角のなさが、視覚的に「やわらかさ」や「広がり」を感じさせてくれます。
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四角い家具:区切る・仕切る印象
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丸い家具:つなぐ・広げる印象
つまり、丸い家具は空間に“余白と安心”を与える存在なのです。
◎ 心理的な影響:人をリラックスさせる形状
心理学の研究でも、“曲線的な形”は人にやさしさや安心感を与えるとされています。
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脳が“攻撃性”を感じにくい
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視線の移動がスムーズになる
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空間が「やわらかく」感じられる
このため、子育て世代・高齢の方・感性を大事にしたい方々に人気が高まっています。
2. 照明との相性がポイントになる理由
丸い家具は、その形状がやわらかいため、光の当たり方ひとつで雰囲気が大きく変わります。
特に重要なのが次の3つのポイントです。
✅ 1. 光の色(色温度)
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電球色(暖かみのあるオレンジ系):ナチュラルで落ち着く雰囲気
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昼白色(やや白っぽい光):明るく清潔感があり、活動的な印象
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昼光色(青白い光):集中力を高めるが、落ち着きにはやや不向き
→ 丸い家具と最も相性がよいのは、“電球色”です。
やさしい形状と暖かい光が合わさることで、空間が一気に“くつろぎモード”になります。
✅ 2. 照明の高さ
ペンダントライトなどをテーブルの真上に吊るす場合、高さは“テーブル面から60〜80cm”がベスト。
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高すぎると空間がぼんやり
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低すぎると視界が圧迫される
→ 丸テーブルの“中心”を照らす高さにすると、集まり感がアップ。
✅ 3. 陰影と拡散
丸い家具は、光を“均等に拡散”する照明と相性が良いです。
反対に、強い影ができるスポットライトなどは、角のないテーブルではかえって不自然になることも。
→ 光と影のコントラストは“やさしすぎる”くらいでちょうどいい。
3. 丸い家具×照明:おすすめの組み合わせ例
◎ ① ラウンドテーブル × ガラスのペンダントライト
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光が広がる透明素材
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視線を遮らないので、空間が広く見える
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北欧風・ナチュラルインテリアにおすすめ
◎ ② 丸形ローテーブル × フロアスタンドライト
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間接照明として活用
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くつろぎスペースに最適
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寝室やリビングの読書スペースに◎
◎ ③ 丸いオットマン × テーブルランプ
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小さな光源で柔らかい影を演出
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寝室や一人時間にぴったり
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温かみのある布シェードとの組み合わせもおすすめ
4. スタイル別コーディネート事例
▶ ナチュラルスタイル
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木製ラウンドテーブル×乳白色のペンダント照明
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ラグや椅子もベージュ・アイボリーで統一
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植物と組み合わせると空間に命が宿る
▶ 北欧モダンスタイル
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無垢のラウンドテーブル×球体ガラスの照明
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グレー・ブルーグレー系のアクセントカラー
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シンプルだけど温かみのある空間に
▶ 和モダンスタイル
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円形ちゃぶ台×和紙風のランプシェード
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座布団+低めの照明で“包まれる空間”を演出
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障子や竹のスクリーンと組み合わせて
5. 季節や時間帯で変わる印象の楽しみ方
家具や照明は、“暮らしの時間帯”に合わせた使い分けができると、より豊かに楽しめます。
シーン | おすすめ照明 | 空間の印象 |
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朝 | 自然光+白系照明 | すっきり・活動的 |
昼 | 光を抑えた間接照明と組み合わせる | 落ち着き・集中 |
夕〜夜 | 電球色+ろうそく色の間接照明 | 安らぎ・癒し |
雨の日・冬の夜 | やや強めの電球色+布シェードの照明 | 包まれるような温かみ |
→ 季節の“光”に合わせて照明を切り替えるのも、上質な暮らしのコツです。
6. よくある質問(Q&A)
Q. 丸テーブルの照明ってどう吊るせばいいの?
→ テーブルの中心に1灯吊るすのが基本です。高さはテーブル面から約70cm前後が最適。
Q. 光が足りない場合は?
→ シーリングライトや間接照明を併用してください。全体照明と演出照明を組み合わせるのが理想です。
Q. 小さな部屋にも合いますか?
→ 丸テーブルは角がない分、視覚的にも圧迫感が少ないため、狭めのお部屋にも最適です。
まとめ:形と光がつくる「心地よいまるい暮らし」
家具をおしゃれにするだけでは、空間は完成しません。
“かたち”と“あかり”の組み合わせこそが、本当に心地よい暮らしをつくる鍵。
丸い家具には、やさしさや安心感をもたらす力があり、
そこにやわらかい光が加わると、まるで“空気がやさしくなった”かのような空間が生まれます。
照明は、ただ明るくするだけのものではありません。
「どんな暮らしをしたいか?」に合わせて、光の質や形を選ぶことが、これからの住まいのスタンダードになるでしょう。
OVIAUSでは、まるい家具と相性の良い空間演出まで提案する家具選びをご案内しています。
あなたも今日から、光とかたちで心地よさをデザインする暮らしをはじめてみませんか?