【丸テーブルに合う椅子の選び方】高さ・デザイン・組み合わせの黄金バランス

はじめに:「合う椅子」が暮らしの心地よさをつくる

まるい形がやさしさと安心感を与えてくれるラウンドテーブル(丸テーブル)
でも、テーブルだけでなく、「一緒に使う椅子」こそが、暮らしの快適さや印象を大きく左右することをご存じでしょうか?

  • テーブルに対して椅子が高すぎる

  • デザインは好みだけど相性が悪い

  • 長時間座っていられない

そんな悩みを防ぐためには、「見た目」だけでなくバランス・座り心地・動線まで考えた椅子選びが欠かせません。

この記事では、プロの目線から、
ラウンドテーブルにぴったりの椅子を選ぶための実践的なポイントをやさしく解説していきます。


1. 椅子選びでまず押さえたい4つの基本ポイント

① 椅子の「座面高」とテーブル高のバランス

基本的なバランスは:

  • テーブル高 − 椅子の座面高 = 27〜30cmが理想的

たとえば、テーブルの高さが70cmの場合、椅子の座面は40〜43cmが快適です。
これより低すぎると前傾姿勢になり疲れやすく、高すぎると肩がすくみ食事しづらくなります。

② 背もたれの形状

丸テーブルは“囲む”スタイルのため、後ろから見たときの椅子の美しさも大切です。

  • 曲線的な背もたれ → テーブルの柔らかさと調和

  • スリムで抜け感のあるデザイン → 空間がすっきり見える

③ アーム(肘掛け)の有無

アーム付き椅子は安定感がありますが、椅子の引きやすさ・収納性に影響します。

  • スペースに余裕がある場合 → アーム付きでゆったり

  • 省スペースを重視したい場合 → アームレスが◎

※ただし、お子さまや高齢者が使う場合は、立ち座りしやすいアーム付きが安心です。

④ クッション性と素材

食事も、会話も、くつろぎも…
丸テーブルの時間が長くなるほど、座面の快適性が重要になります。

  • 長時間座るならクッション性ありのファブリック系

  • メンテナンス性重視なら合皮や木製


2. 脚の形がポイント!テーブル別の“合う椅子”

▶ 中心支柱タイプ(ペデスタル型)の丸テーブル

中央に一本の支柱があるタイプは、足元が広く取りやすいのが魅力。

  • 相性が良い椅子:曲線脚・スリムな形・背もたれが高すぎないデザイン

  • ポイント:椅子を動かしやすく、360度どこからでも座れる

▶ 4本脚タイプの丸テーブル

脚がテーブル端にあるため、脚と椅子の干渉を避けることが必要です。

  • 相性が良い椅子:コンパクトなアームレスチェア・幅が狭めのタイプ

  • 注意点:4本の脚と椅子の脚がぶつからないか、購入前に確認を


3. スタイル別・おすすめの椅子デザイン

▶ 北欧ナチュラル系

  • 椅子例:オーク材の無垢チェア、布張りのナチュラルカラー

  • 特徴:木目がやさしく、空間にぬくもりを与える

  • 相性の良い丸テーブル:無垢天板・生成り系カラー

▶ モダン・セラミック系

  • 椅子例:スチール脚のチェア、レザー調、背もたれのあるシンプル系

  • 特徴:高級感と機能性を両立

  • 相性の良い丸テーブル:セラミック天板・黒脚などシャープな印象

▶ カフェ風・リラックス空間

  • 椅子例:ラタン素材やファブリック素材のラウンジチェア系

  • 特徴:少し低めで、長くくつろげる

  • 相性の良い丸テーブル:110〜120cmの広めサイズがベスト


4. 動線と“座る人数”のバランス

椅子の数・間隔を考えるときの基本は:

  • テーブル1周=椅子1脚あたり幅60cm以上が理想

たとえば直径120cmの丸テーブルなら、4人〜6人が快適に座れるサイズ感
ただし椅子の幅やアームの有無で変わるため、設置前に寸法シミュレーションが大切です。

また、椅子の出し入れスペースは最低60〜70cmは確保しておきましょう。


5. 色と素材の調和で統一感を

テーブルと椅子を違う素材で選ぶ場合、バランスが重要です。

  • ナチュラル系+アイボリーやグレー椅子 → 優しい印象

  • ダークブラウン+黒椅子 → 引き締まった空間

  • セラミック系+メタルチェア → スタイリッシュなコントラスト

ポイントは、「色味を3色以内に抑えること」
椅子だけ目立ちすぎると、丸テーブルの“包み込む印象”が弱まります。


6. よくある質問(Q&A)

Q. 丸テーブルに合う椅子は、セットじゃないとダメ?
→ 必ずしもセットである必要はありません。むしろ個別に選ぶことで“自分らしい空間”がつくれることもあります。

Q. チェアの座面が硬いのですが、どう対策すれば?
座布団型のチェアパッドやファブリックカバーを使えば、座り心地も印象も変えられます。

Q. 見た目よりも座り心地を重視すべき?
→ 両方大事ですが、毎日座るなら「心地よさ」を優先するのが後悔しないコツです。


まとめ:椅子まで選んで、はじめて“まるい暮らし”が完成する

丸テーブルは、それ自体がやさしく、家族やゲストを包み込む存在です。
でもその魅力を最大限に引き出すには、それにふさわしい椅子との“相性”が必要です。

  • 高さのバランス

  • デザインの統一感

  • 動線と配置の計算

  • 快適に座れるかどうか

こうしたポイントを意識して選ぶことで、見た目も心地も整った暮らしが叶います。

OVIAUSでは、家具ひとつひとつを「暮らしの視点」でご提案しています。
ぜひ、テーブルだけでなく椅子まで含めて、“やさしい団らん空間”をつくってみてくださいね。