【“おもてなし”の演出術】丸テーブルで叶えるあたたかい団らん空間

はじめに：「集まる」ことの大切さが、今あらためて見直されている

忙しい日々の中で、家族や友人と顔を合わせて食事をする時間はとても貴重です。
そんなかけがえのない“団らんのひととき”を、もっとあたたかく、もっと心地よく演出してくれるのが、**「ラウンドテーブル（丸テーブル）」**です。

角のない丸いかたちは、物理的なやさしさだけでなく、心理的な距離も近づけてくれる魔法の形。

この記事では、「おもてなし空間」に最適なラウンドテーブルの魅力と活用術を、
やさしい目線でプロが丁寧にご紹介します。

1. 丸テーブルは「人をつなぐ家具」

◎ 会話が自然に“巡る”デザイン

ラウンドテーブルの最大の特長は、すべての席が“中心”を向いていること。
この構造により、誰がどこに座っても対等な関係性が生まれ、会話のキャッチボールがしやすくなるのです。

四角いテーブルでは起こりがちな“遠い席との距離感”や“視線のズレ”が少なく、
特に来客時には自然なコミュニケーションの場を作りやすいのが魅力。

◎ 「囲む」ことで生まれる安心感

「囲む」という動作には、守られている・包まれているという心理的な安心があります。
昔の囲炉裏やちゃぶ台文化のように、丸く座るという形には人の心を穏やかにする力があるのです。

2. “おもてなし”の場にふさわしい理由

◎ 見た目のやさしさが第一印象を決める

来客時、まず目に入るのはテーブルの形とコーディネート。
ラウンドテーブルにはやわらかく迎え入れてくれる印象があり、
「このお家、居心地が良さそう」と自然に感じてもらえる効果があります。

◎ 配膳やサーブがしやすい構造

• 各方向からアクセスできるため、配膳の導線がスムーズ

• 中央に大皿を置いて“みんなでシェア”スタイルも映える

• 「おかわりどうぞ」が自然にできる距離感

3. 来客時に映える！コーディネートのコツ

おもてなしの場では、テーブルの演出が空間の印象を大きく左右します。
ここでは、プロが実践する丸テーブルの“魅せ方”をご紹介します。

▶ 花を「中央に一点」置くだけで絵になる

ラウンドテーブルは中心が視線の集まるポイント。
そこに季節の花やグリーンを一輪挿すだけで、空間全体がぐっと華やぎます。

おすすめは：

• ユーカリやミモザなどナチュラル系のグリーン

• ガラスの花瓶や陶器で温もりを演出

• 高さを出しすぎない“低めのアレンジ”が◎

▶ 照明で「包み込む光」を演出

丸テーブルの上には、柔らかな拡散光のペンダントライトが相性抜群。
まるでキャンドルを囲むような、包まれた空間が生まれます。

ポイントは：

• 暖色系の電球を選ぶ

• テーブルから60〜70cmの高さに吊るす

• 複数灯ではなく“1灯で落ち着いた印象”に

▶ 器は“やさしい形”を選ぶ

• 角ばったプレートより、丸皿・楕円皿がベスト

• 白や生成りの陶器系はナチュラルな雰囲気に合う

• 木のカトラリーや布ナプキンで温もりをプラス

4. 子どもも高齢者も安心して座れる理由

「おもてなし」は、来る人すべてに安心してもらうこと。
丸テーブルは、あらゆる世代にとってやさしい設計です。

◎ 角がないからぶつけない

お子さまや高齢の方がぶつかってもケガをしにくく、
テーブルのまわりを歩いても安心。

◎ 動線が滑らか

どこからでも椅子にアクセスでき、狭いスペースでも立ち座りがスムーズ。

5. クロスやラグで“雰囲気”を仕上げる

テーブルだけでなく、その下・その上を含めた空間づくりも、おもてなし演出には大切です。

◎ テーブルクロスの活用術

• 麻やコットンなどナチュラル素材を選ぶと、印象がやわらかくなる

• 季節によって色を変えると、さりげない季節感が演出できる

• クロス＋ランチョンマットで立体感を出すのもおすすめ

◎ ラグは“丸型”で統一感を

• ラウンドテーブルの下に敷くラグは、円形か円に近い楕円形が相性◎

• ベージュ系やグレージュカラーで柔らかい空気感に

• ラグがあることで**“囲まれている安心感”**が強まります

6. よくある質問（Q&A）

Q. 丸テーブルは何人用が一番使いやすい？
→ 一般家庭であれば、直径100〜120cmで4人用が最もバランスが良く、来客時にも対応しやすいです。

Q. 丸いテーブルで料理を並べると狭く感じない？
→ 中央に円形トレーやターンテーブルを置くことで、整理された印象＋実用性アップします。

Q. おしゃれに見せたいけど、どうしても生活感が出てしまいます…
→ テーブル上に「センターピース（花・雑貨など）」を固定しておくと、生活感が見えにくくなります。

まとめ：“囲むかたち”が、心まであたためる

家具は単なる道具ではなく、人と人をつなぐ媒介です。
特にラウンドテーブルは、その形状だけで、空間にやさしさ・会話・あたたかさをもたらしてくれます。

• 自然と向き合える

• どこに座っても対等

• 包まれる安心感がある

• インテリアとしても映える

おもてなしの心は、かたちに現れます。
丸い家具は、そのやさしさをそっと支えてくれる存在なのです。

OVIAUSでは、暮らしの中にやさしさを取り入れたい方に向けて、
まるい家具の魅力を、これからも丁寧にお届けしていきます。